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本来「こころ」の問題を癒す心理療法といわれるものは、神経症=ヒステリーの治療から生まれたもので、19世紀のフロイトによる精神分析に遡ることができます。フロイトはそれまで原因がわからなかった神経症の症状が、個人の深層の意識に潜む、さまざまな感情や記憶にあるとし、それらの感情や記憶が個人の意識から抑圧されたり、分離されたりすること。つまり、無かったことにされていると、その感情や記憶は、どこかで個人の意識の領域に出てこようとするものだと考えました。

しかし、それらの感情や記憶は、時に心の傷(トラウマ)としての記憶であることが多いため、意識の上にのぼらせることは、その本人に苦痛を伴わさせるものとなります。すると人はその心の傷(トラウマ)でもある体験の記憶や感情を再体験することを避けようとします。この避けるための努力として、その本人には全く気付かれないレベルで、さまざまな症状を持つに至ると考えるのです。これを一次的利得とも呼びます。

つまり、その過去のトラウマに直面化しないように、他の心的葛藤や、身体的症状に置き換えてしまうというのです。症状とはある意味、その個人の直視できない過去の体験の記憶を、想起させないための防衛的措置でもあるわけです。ですから、さまざまな心的な症状は、本人の意識的な思いとは別に、本人のためになっていることになるわけで、それは無意識下で働き続けるプログラムのようなものといえます。

 クライアントは、自らの症状を改善するために自身の無意識に存在するトラウマ、またはトラウマ的な体験と向き合わねばならないのです。それは簡単なことではありません。多くの場合、それらの作業には心的な苦痛を伴います。また、症状がもたらす二次的利得(症状・病気のおかげで得るもの)を手放すこともクライアントにとっては思わぬ障壁となります。

フロイトの時代、このセラピーの手法の中心は、催眠誘導による暗示によってなされていましたが、フロイトによる精神分析、自由連想法が創始されると、心理療法はセラピストとクライアントが対話をすることが中心となっていきます。
その後心理療法は、F・パールズのゲシュタルト療法、催眠、家族療法、またスピリチュアルなレベルにいたるまで、さまざまな技法、領域を取りこみながら進化しています。