向阿忌

- 『向阿忌』のご案内

当山第5世向阿是心上人(~1336)は鎌倉時代末から南北朝時代に活躍した人物で、仮名法語『三部仮名抄』を編纂した事で知られる人物であり、歴史史料上最初に登場する当山の歴代でもあります。
当山では法然上人800年遠忌記念事業のひとつとして、向阿上人の顕彰を掲げることとなり、平成20年に江戸時代まで行われていた『向阿忌』を復興、以後毎年七月に厳修してまいりました。
向阿忌では向阿上人ならびに年忌に祥当する歴代上人の法要を修するとともに、あわせて学僧であった上人を偲び、宗学にこだわらない学術・研究に関わる記念講演を執り行っております。
本年も下記の要領で向阿忌を勤修いたします。
お誘い合わせの上、ぜひお参り頂けますよう、ご案内申し上げます。
なお、暑い折でございますので、平服でのご参列をお勧めしております。一般の方のご参列もお待ちしておりますので、お気軽にお参りください。
記
令和元年 向阿忌
令和2年7月2日(木) 於・清浄華院大方丈
13:30~ 受 付 大方丈入り口にて
14:00~ 向阿忌法要(40分程度)
当院六四世堀尾貫務上人100回忌
七五世椎尾弁匡上人50回忌も併せてご回向させていただきます。
休憩
15:00~ 記念講演(40分程度)※法要後準備が出来次第開始します。
【講師】清浄華院史料編纂室研究員 松田道観
【講題】「清浄華院の災害回向―日鑑に見る天明大火供養塔を中心に」
江戸時代、京の町は数度にわたって大火に見舞われ、多くの犠牲者を出しました。
中でも「京都三大大火」の一つに数えられる「天明の大火」では、清浄華院境内に犠牲者を供養する供養塔が建立され、盛大な法要(大施餓鬼会)が営まれました。また、幕末の大火「元治の大火(どんどん焼け)」でも追善回向として放生会などが行われ、当院は大災害を供養する場となっていたようです。
寺務日記『日鑑』を読み解き、供養塔建立の経緯を中心とした、清浄華院の災害物故者回向の歴史をみてみようと思います。(演者記)
特別展覧(予定)
向阿上人六字名号
清浄華院日鑑(天明八年・元治元年) 他
参列自由(お賽銭程度お供え下さい)
※途中参列可能ですが、講演は法要終わり次第開始いたします。
※現在参道修復中にて駐車が殆ど出来ません。公共交通機関で御来山ください。
【新型コロナウイルス感染症対策につきまして】
第二次流行が心配される中、当院としても感染対策を行っておりますが、各位におかれましてもマスク着用等の対策をお願い致します。なお暑い折でございますので平服でのご参列をお勧めしております。一般の方もお気軽にお参りください。
以上