NLPカウンセリングコース
NLPのスキルは多岐にわたりますが、その中でもカウンセリング、セラピーに有用と思える内容を中心に学んでいただきたい、そういう思いから、NLPカウンセリングの4日間は、カウンセリング、セラピーの理解とともに実際の現場で使えるスキルを学習していきます。
カウンセラーになろうと志す人の中には、カウンセリングとセラピーの違いを充分に理解していないことが多くあります。ですから、実際のクライアントを前にして、対応できないことがあまりにも多いということに、実際に現場に立ってみて、気づかされるということが多いのです。また、視点をクライアント側に移した時でも、何がセラピーでカウンセリングなのかということは、そもそも理解する範疇にはないものともいえます。
l 簡単に両者の違いを言えば、カウンセリングは傾聴を主体とした、受容的、共感的な関わりを継続することによってクライアント自らが、気づきを得ることを目指すもの。セラピーは、より積極的な心理的介入がなされ、問題の解消や解決を明確に目標としてなされるものであること。これを例えれば、カウンセリングは内科的、東洋医学的関わりであるのに対し、セラピーは外科的、リハビリ的な関わりということが言えるでしょう。そして、この両者はどちらが良い悪いというものではなく、クライアントの状態、クライアントの目標によって、その都度使い分けられるべきものであると考えています。
lNLPは、3人の著名なセラピストのパターン分類から生み出されたものです。ですからNLPにはもともとセラピー的な要素が色濃く反映されているのです。タイムライン、トランス誘導などはその顕著な例だといえます。また逆にいえば、セラピー的要素は当然あるものの、そこからさらに違う領域にまで応用可能なスキルとして体系づけられていることもNLPの優れたところです。 私自身がこれまでカウンセリング・セラピーを行ってきた中で、NLPを使用、応用し多くの成果があったと認識しています。もちろんNLPが全てにオールマイティーであるわけではありません。ただ言えることは、カウンセリング・セラピーにNLPを応用することは、私自身のこれまでの経験からして、クライアント・カウンセラー(セラピスト)双方にとって望ましい結果を生み出しやすくなるということです。
まずはNLPカウンセリングの4日間は基本であり、入門講座といっていいでしょう。
NLPアドバンスコース
このコースはNLPの基本的な考えや、スキルをベースに、クライアントのさまざまなニーズに対応するようにデザインされています。 ベースとなるものはNLPのプラクティショナーで理解しうる内容のスキルが中心です。アウトカム、効果的質問、メタモデル、タイムライン、メタポジション、サブモダリティーなどです。
NLPは柔軟性を最も大切にします。ですから、クライアントへの働きかけに際して、柔軟な対応が図れるかどうかが大切です。そういう観点から、アドバンスコースは、NLP以外の多くのスキルを学んでいきます。
積極的傾聴、フォーカシング、ゲシュタルト療法(エンプティーチェアー)、システムセラピーが主なスキルになります。
また、これらのスキルを駆使するために必要な、その背景となる理論も併せて学習します。フロイト、ユングに代表される精神力動論、夢分析、トラウマについて、チャック・スペザーノのビジョン心理学、バート・ヘリンが創始したファミリー・コンステレーション、またその背景にある現象学への理解、トランスパーソナル・サイコセラピィーなど多岐にわたります
システムセラピーでは、バート・ヘリンガーが創始した、ファミリー・コンステレーションをベースに、家族以外の集団のシステム、あるいは個人の内面に複数存在する自己概念=システム化されたプログラムなどを、グループセラピーの現場で、代理人を通して再現し、それに働きかけます。
ファシリテーターによって、これまで認識されてこなかった、家族システムに関わる問題が明るみに出されるのです。それは時として、クライアント自身が受け入れ難いような事柄や、事実すらあります。システムセラピーは、このような本人の意志だけでは困難な状況の改善のために考案されたセラピーです。
トランスパーソナル・サイコセラピィーとは、人間を霊的成長の過程にある存在、あるいは全体的(システム)として見なし、とりわけそのスピリィチュアル=霊性を重要視し、身体的側面、情緒的側面、知的側面、スピリチュアルな側面の統合を目指した癒しの方法です。
NLPプラクティショナーコース
「脳の取扱説明書」とも言われる、人生の可能性を広げる講座です。米国NLP™協会認定の講座で、アメリカの協会より認定書が発行されます。この講座はNLPの創始者による認定講座で、その基本内容をお伝えすることにより、受講生の皆さんの必要に応じた使い方をしていただけます。
1970年代、ベトナム戦争の帰還兵が抱える心の問題が社会現象となっていたアメリカで、リチャード・バンドラ―とジョン・グリンダー両博士が、その頃画期的に成果を上げていた優秀な心理療法家たちに注目し、観察と研究を重ね、多くの共通パターンを発見し創り上げたのが、NLPです。
3人の天才セラピスト(ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、家族療法のバージニア・サティア、催眠療法のミルトン・エリクソン)の心理学と言語学をもとに、誰でも使えるように体系化されたもので、その成果は驚くべき速さと確実さをもたらしました。
その後NLPは、さまざまな分野で発展を遂げ、日本には1980年代にもたらされました。 現在心理療法の現場はもちろん、医師、弁護士、経営者、ビジネスマン、教師、スポーツ、宗教者広範囲に活用されています。
清浄華院カウンセリング研修会として「あなたも聞き上手・話し上手になりませんか?」のもと、コミュニケーションの上手な取り方、さらに悩める方々のお話を、脳の働きや特性を駆使した方法でお聞きし、又言葉がけで変化をもたらすと共に、カウンセリングの一助となる事を目標にしています。
NLPヒプノセラピーコース
NLPヒプノセラピーは、NLPカウンセリングをベースにした催眠療法です。ヒプノセラピーは多くの場合、トラウマ、症状の解消や、その軽減、あるいは強迫的行動、嗜癖の修正などを目的としています。つまり、クライアントが持つネガテブな反応を、解消、あるいは軽減することが、ヒプノセラピーが最も力を発揮する場面でしょう。
ヒーリングコース
このコースは、カウンセリング、セラピーの知識、技術の習得を目指すだけの講座ではありません。
カウンセラー、セラピストが、クライアントのためになろうとするならば、まず自分自身の未完了な問題や、葛藤を処理してから、あるいはそれに気づいたら、出来る限り早く自分自身の内面を見つめ直し、トラウマがあればそれを癒すことが望ましいのです。
セラピストにとって最も大切なものは、臨床の現場です。このコースでは、セラピストでもあるトレーナーが、個人の問題に直接働きかけます。またグループセラピーでもあることから、参加者同士が互いに影響を与えあい、個人では乗り越えられない問題も越えて行けます。自分自身の問題が癒されることが大切なことは言うまでもありませんが、実際のセラピーの現場に立ち会えることが何よりの学びになります。
コースは、主に2日間連続で行われます。まず初日は、参加者全員の簡単な自己紹介チェックインから始まり、グランディング(コースを円滑に進めるためのルール説明)、参加者一人一人のテーマの設定、バディー(このコースでの相棒)の決定とグループ分けなどが行われます。
バディー同士での対話の後、ジョイニングセッションが行われます。このジョイニングセッションは、相手の(バディー)の目を見つめるという簡単な行為を、BGMの音楽が流れる間続けます。初めての方には、照れくさく感じたりしますが、人の目を見るという簡単な行為を通じて、自分自身の中にあるさまざまな感情や、投影に気づくことができます。
続いて小グループに分かれてのロールプレイになります。ロールプレイは、投影の引き戻しのワーク、感情の解放、さまざまな未完了な体験を完了させることを目指すワークになります。このグループには、ファシリテート役のアシスタントがいて、アシスタントが参加者の目的に沿った形で、お手伝いします。
次に全体での働きかけになります。これは参加者の中から自分の問題を解決したいと望む方が、全体に対して自身の問題をシェアしてもらいます。その後トレーナー、ファシリテーターである畦がシステムセラピーの手法によって問題を解決に導きます。
システムセラピーは、ゲシュタルト療法、ビジョン心理学、ファミリーコンステレーショなどのグループセラピーの要素をNLP、精神力動論、トランスパーソナルサイコセラピー、などと統合的、かつ実践的に体系づけた、セラピーの手法です。